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<其の37> ババサレ

 

夜1人で部屋にいる時、窓の向こうに誰かがいると思ったことはありませんか?

ある男性はその時、ものすごく気配を感じていました。でも怖くてカーテンを開くことができません。

そのうち、コンコンと窓をノックする音が聞こえました。ますます怖くて震えてしまいます。

開けてはだめだ。開けてはだめだ。男性がそう思っていると、外から聞き覚えのある声が

聞こえてきました。

「おい、開けろよ。俺だよ。」

その声は男性の親友でした。ほっと胸を撫で下ろします。

しかし、何か変です。なぜこんな時間に尋ねてくるのでしょう。それに玄関からではなく

なぜ窓から来るのか。怖くなってきましたが親友の声は必要に呼びかけてきます。

男性は思い切ってカーテンを開きました。するとそこには親友ではなく青白い顔の老婆がいました。

驚いてすぐにカーテンを閉め、布団にうずくまりながら必死に「帰ってくれ、帰ってくれ」と

唱えました。窓をドンドンと叩く音が聞こえます、そのうちカーテンが揺れ始めました。

恐怖に身を震えていると急にカーテンの向こうから気配が消えました。

・・・去っていったのか?男性はうずくまっていた布団から出ようとした時、布団の中から一緒に

老婆が出てきました。

この話を聞いたあなたの元に老婆がやってくる恐れがあります。

深夜に窓をノックする音が聞こえたら、絶対カーテンや窓を開けないようにして下さい。

 


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